CMS導入前にやるべき6つのことと、導入後に必要な5つのこと

 2020.04.15  Marketing Intelligence

今や企業にとってコンテンツマーケティングは重要な位置づけにあり、大企業はもちろん中小企業やスタートアップ、果ては地方の商店街までコンテンツマーケティングを行っている時代です。まだ展開していないという企業でも、ニーズが高まりつつあるのではないでしょうか。

コンテンツマーケティングといえば第一に思い浮かぶのが、オウンドメディアやコーポレートサイトといったWebサイトやブログ運営ですね。そしてそのWebサイト・ブログ運営に欠かせないのがCMS(Contents Management System)であり、導入は避けられません。

しかし、マーケティング部やメディア部門を保有していない企業では、導入にあたり「何から始めればいいのか分からない」といったことが多々あります。Web制作会社に依頼するのが一般的なのですが、依頼したからといってやることがまったくないというわけではないんです。

むしろ、CMS導入前も導入後もやるべきことはたくさんあり、どんなアクションを起こしたかによってWebサイト運営の成功が左右されます。

そこで今回は、コンテンツマーケティングを今後展開する企業が必ず通過するCMS導入において、導入前にやるべきことを導入後に必要なことをまとめてみました。

CMSとは

CMSについてちょっと解説しておくと、CMSとはコンテンツ(テキストや画像など)を一元的に管理し、Webサイトが運営しやすいよう最適化するためのソフトウェアです。

Webサイト運営にはHTMLやCSSといったマークアップ言語(タグを用いて文字を装飾するための言語)の使用が不可欠なのですが、CMSではそれらを使用せずとも簡単にコンテンツの作成や更新が可能です。他にもサイト全体の統一感を出せたり、テンプレートの変更のみでサイト全体のレイアウトを変更できたりなど様々メリットがあります。

CMS導入前にやるべき6つのこと

それでは、CMS導入前にやるべきことを紹介していきます。これらのことをやるのとやらないのとでは、Web制作を依頼した際のプロジェクト進行スピードとWebサイトの完成度が圧倒的に違います。

1. 導入の目的を明確にする

そもそも何のためのWebサイト制作なのか?CMS導入前にやるべきことは目的を考えることから始まります。実は、「周りがやってるから…」や「Webサイトの一つもないと企業としての信頼が…」といった理由でWebサイト運営に踏み込むケースが多いのですが、十中八九失敗します。

Webサイト運営によってリード獲得やブランドロイヤリティの向上を望めるのは確かですが、あくまで「現状の課題を解決する」や「今後の展望のため」といった目的ありきの話です。

企業によってそれぞれ目的は異なりますが、まずは何のためのWebサイト制作なのか?を考えてください。

2. どんなWebサイトにしたいかを考える

次にどんなWebサイトにしたいか?ですが、これは目的が明確になっていれば苦もなくポンポンアイディアが出てくると思います。また、Web上では実に多くの企業サイトで溢れているので、参考にしてみてもいいですね。

ただし注意してほしいのは、あれもこれもと詰め込みすぎたWebサイトにしないことです。アイディアが出尽くした後は「本来の目的に逸れていないか?」をいう視点から精査していってください。

不要だと判断したものはどんどん排除していきましょう。

導入事例:株式会社デジタルアイデンティティ
[PDCA]導入事例:ネスレ日本株式会社

3. 具体的なKPIを設定する

KPI(Key Performance Indicator)とは「重要評価指標」のことであり、目的の達成率を示すためのものです。例えばWebサイト運営の目的が「月間リード獲得数50%向上」であれば、これを達成するために必要なものは何か?を考えます。

まず第一にWebサイト訪問者数を増やす必要があるので、PV数(Webサイト閲覧数)やUU数(Webサイト訪問者数)などをKPIに設定します。次にユーザーの興味・関心度も重要になるので、サイト滞在時間もKPIに設定できますね。最終的にはメルマガ会員登録数や資料ダウンロード数などがリード数に直結するので、当然KPIとして設定する必要があります。

このように、一つの目的に対しKPIを複数設定し総合的に達成率を判断することが大切です。

よく目的がリード獲得だからといって、リード獲得数をそのままKPIに設定するケースがありますが、現状課題の把握が困難になり改善点も見えなくなってしまうので注意しましょう。

4. コンテンツ設計

「コンテンツについてはWebサイト公開後じゃダメなの?」と思われるかもしれませんが、ダメです。Webサイト公開後はコンテンツを定期的に配信し、最高の滑り出しで運営をスタートさせる必要があります。むしろ公開前に複数コンテンツを作成しているのがベストです。

ですので、この段階でコンテンツ設計を行いましょう。自社のビジネスモデルとの整合性を図りつつ、ユーザーにとって有益なコンテンツとは何か?を考えてみてください。

また、コンテンツ設計を行う上で欠かせないのがペルソナです。ペルソナを作成することでユーザーニーズを捉えやすくなり、正確なコンテンツ設計が可能となります。

5. 初期費用、運用費用を把握する

次に正確な予算を組むために、初期費用と運用費用を把握してください。

初期費用

  • CMS導入初期費
  • ライセンス費
  • CMS構築費

運用費用

  • 保守運用費
  • サポート費
  • 月額費用

細分化するともっとありますが、以上がおおまかな費用です。導入するCMSの種類によっても大きく変わってくるので事前に確認しておきましょう。

6. CMSを選ぶ

現在リリースされているCMSは国産だけでも数種類あり、海外製まで含めると実に多くのCMSが存在します。以下の点を考慮しつつ導入すべきCMSを選んでください。

  • ビジネスモデル:オウンドメディアなのかECサイトなのかなど
  • Webサイトの規模:大規模ならカスタム性のあるCMSがおすすめ
  • 導入形態:クラウドかオープンソースか
  • コスト:予算に合わせて最適なものを ※オープンソースが総合的に安価とは限らない
  • 各種機能:制作したいWebサイトに必要な機能をしっかりと精査して
  • 分析能力:記事を公開するだけではダメ、常に効果測定を行いPDCAを回します。

Webサイト制作を依頼する場合、世界シェアNo.1のオープンソースCMSであるWordPressで構築する可能性が高いです。また、分析能力に優れたHubSpot COSなどもお勧めです。希望するCMSがあれば予め伝えておきましょう。

CMS導入後に必要なこと

CMS導入後は、いよいよWebサイト公開となりますが必要なことはたくさんあります。Webサイトは作ったら終わりではなくその後の運用が成功を握っているので、ここで確認しておきましょう。

1. 業務フローの整備

例えばコンテンツを1つ作成するだけでも「企画→作成→校正→修正→再校正→承認→公開」といった複数のプロセスが必要になります。こうしたプロセスは予め業務フローを整備しておくことでスムーズにサイクルを回す事ができ、業務効率化に繋がります。

それぞれの責任の所在をはっきりし、運営がスムーズに進む業務フローを整備しましょう。

2. 運営チームの作成

Webサイト運営で意外と軽視されがちなのが「編集部」ですが、常にユーザーにとって有益なコンテンツを配信するためには必要不可欠です。とはいえ人材リソースの問題で編集部を作れないこともあります。そこで、分業体制を取った運営チームを作りましょう。

運営を一人の社員に任せるのではなく、業務を分散させることで負担軽減と適切な運営が可能になります。

3. 情報共有体制の構築

運営チーム内での情報共有は不可欠なので、スムーズに情報共有できる環境も必要です。チャットツールやGoogleドキュメントなどを活用して「今誰がどんな仕事をしているのか?」をチーム全体で共有しましょう。

4. レギュレーションの策定

レギュレーションとはコンテンツ作成における決まりごとで、文章構成や文体などに統一感を持たせるために必要です。コンテンツにブレがあるとWebサイト自体の信頼性にも影響するので、しっかりとレギュレーションを策定しましょう。

また、策定したレギュレーションは臨機応変に改訂していくことが大切です。

5. アクセス解析の導入

アクセス解析とはWebサイトにどれくらいの流入数があったのか?ユーザーはWebサイトにどれくらい滞在しているのか?などを把握するためのものであり、Webサイト運営においては欠かせないツールです。

Webサイトの現状を把握できなければ効果検証も改善もできず、目的を達成するWebサイトへと成長させることは難しいでしょう。

まとめ

いかがでしょうか?CMS導入に際しやるべきことはこんなにもあるんです。これを「面倒だな…」と思うか「大切なことだ!」と思うかは人それぞれでしょうが、どれか一つでも欠ければそのWebサイトは失敗に終わる可能性が高くなります。ですので、CMSを導入する際は今回紹介したことを参考に臨んで頂けたらと思います。

企業によっては「案件は全てWebサイト経由で、営業活動は一切していません」といったケースもあるくらい、コンテンツマーケティングは軌道に乗れば絶大な効果を生み出します。米国では90%以上の企業の実施していることを考えると、必要性を改めて実感できますね。

またWebサイト制作ではCMSを導入するのではなく、CMS機能を有したHubSpotもお勧めです。MAに加えてブログからアクセス解析まで備わっているため非常に便利です。全てを一元的に管理出来ることから業務効率化にもつながるので、CMS導入検討の際は合わせて検討してみてください。

HubSpotについては以下のEブックへわかりやすくまとめてみました。ご興味があれば合わせてご確認ください。

導入事例:株式会社オムニバス

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