【国内事例】コンテンツマーケティング成功のポイントを探る

 2020.04.15  Marketing Intelligence

「価値あるコンテンツをユーザーに届ける」そんな機運が定着した昨今。

それではコンテンツマーケティングを行なっている企業はどのような戦略で自社メディアに取り組んでいるのでしょうか?

今回は高い価値のコンテンツを提供し続けている企業のコンテンツマーケティング日本国内事例をご紹介いたします。

専門家や権威による監修記事で安心感を与える事例

スキンケアに関する検索をすると、多くの場合で Google検索の上位に表示されるスキンケア大学

例えば、検索結果は次のような感じです。

  • 検索ワード:「肌荒れ」  4位
  • 検索ワード:「乾燥肌」  1位
  • 検索ワード:「保湿」   2位

ビックワードでの検索において上位に表示される良サイトです。これらの検索結果は、次のような表示になっています。

専門家や権威による監修記事で安心感を与える事例 1

上記Google検索の2位、 3位がスキンケア大学のコンテンツですが【医師監修】というページタイトルが本当に必要な情報を求めているユーザーにとって安心感を与えてくれます。

以前から検索エンジンが書き手の専門性、権威をどう評価するかについては意見が分かれるところでした。未だに明確な答えは出てはいませんが、医師が監修しているという事でユーザーが安心感を持つとういうことには間違いないでしょう。

「医師監修」というのは非常に分かりやすい事例ですが、記事制作についてはこうした専門の監修を付けるというのは非常に有意義な取り組みに思えます。

昨年、話題になったキュレーションメディアの炎上問題では、安価なライターに大量に記事を書かせるといった背景がありました。 コンテンツの独自性や専門性が強く求められている状況の中で、 インターネットで情報を調べて、それを組み合わせたり加工してオリジナル記事に仕上げるといった方法ではユーザーは満足しないですし逆に見透かされてしまうかもしれません。

もしも一般的なライターに専門分野の記事をお願いするのであれば、取材先を確保したり監修を付けるべきでしょう。医師というカテゴリだけでなく、例えばメーカーであれば商品開発の担当者や品質管理などそれぞれの専門部署に協力仰ぎ、「専門家監修」といった表記を付けるだけでぐっと安心感が増します。またそのジャンルの有資格者に監修してもらい「○○資格者監修」とするのも良いと思います。

もちろん名前だけでなく、実際にその道の専門家に監修してもらうのが大前提です。ユーザーに対して安心感を与え、コンテンツの内容についてもきちんとしたものを届けるようにしましょう。

小売業界のマーケティングを変える3つのトレンド
金融サービスのマーケティングに影響を及ぼす3つの課題

その分野の専門知識をわかりやすく解説しているB2B事例

コンテンツマーケティングが力を発揮すると言われる BtoBの事例を見ていきましょう。

テレビを見ていたら「日本電産株式会社」という企業の CMを目にしました。調べたところ 2016年 12月末から創業以来初となるテレビ CMを放送しているそうです。

1973年創業日本電産株式会社 初となる TVCM 12月 26日から全国各地でオンエア開始

その分野の専門知識をわかりやすく解説しているB2B事例 1

日本電産 世界をリードする総合モーターメーカー
URL)http://www.nidec.com/brand/

企業 PRに積極的に力を入れている企業は、インターネット上でどういったコンテンツを提供しているのでしょうか。

コーポレートサイトにアクセスすると、「製品情報」「技術情報」「企業情報」「 IR」「 CSR」など B2B企業らしいオーソドックスなグローバルナビゲーションの構成です。

その分野の専門知識をわかりやすく解説しているB2B事例 2

URL)http://www.nidec.com/ja-JP/

その中を深く探っていくと「技術情報」カテゴリが他のページと傾向が違うことに気づきます。

その分野の専門知識をわかりやすく解説しているB2B事例 3

このページを見ただけでも積極的かつ真摯に技術に取り組んでいる企業であることがわかります。技術部門や研究開発部門は社外に情報を”発信しない”という文化の企業が多い中、このような取り組みはインターネット社会において目指すべき姿なのでしょう。

専門的な技術情報記事も多い印象でしたが、「モータとは」「身の回りのモータ」など素人でもわかるようなテーマの記事も確認できます。「モータとは」で検索すると、 Googleの 2位表示がこのカテゴリになります。何かしらの興味や必要性でモータについて調べたユーザーは、「日本電産=モータの会社」と認識するでしょう。

「身の回りのモータ」カテゴリについては、ページの作りがテキストでなく図解という事から、検索エンジン対策を狙ったものではなくユーザー主体でコンテンツを製作していることがわかります。そしてコンテンツも素人の私が見ても納得できるほどのわかりやすさです。(本当はすごい技術が使われて難しい言葉を使いたいのでしょうが、わかりやすく簡単に説明しています。このような部分にプロを感じますし企業姿勢も最高だと感じます)

その分野の専門知識をわかりやすく解説しているB2B事例 4

以前であればこうした技術情報は、専門家やその取引に携わる人にだけ伝われば良い、という考えで作られていることがほとんどでした。

しかし、Webサイトに情報を載せていないと、ビジネスをしていないのと一緒と言われる現代社会において、マーケティングだけでなく他部門が連携し合いながらコンテンツを提供していくということが大切なのでしょう。

コンセプトを明確にしたオウンドメディア

最近も自社でメディアサイトを立ち上げるという流れは止まってはいません。リード獲得目的のオウンドメディアだけでなく、広報や人材採用にまでその領域は広がりを見せています。

オウンドメディアを立ち上げる際に、大切なことはコンセプトを明確化し読み手に役立つ情報を伝える事です。

コンセプトが明確化されている事例をいくつか紹介しましょう。

まずは「ウェディングプロデュース」を中心としたブライダル関連事業を展開する、株式会社メイションによるオウンドメディアです。

コンセプトを明確にしたオウンドメディア 1

marrial(マリアル)
URL)http://marrial.jp/

自社のビジネスに関連する、「結婚式の準備」「費用」「結婚相手」から「結婚式のノウハウ」などの情報を発信するメディアになっています。

このサイトは、カテゴリ分けが上手だと社内で感心しています。

  • ウェディングの今
  • ウェディングのカタチ
  • ウェディング大辞典
  • 年齢別ウェディング
  • ウェディングコレクション

一般的な情報を網羅しつつ、現在の結婚事情を盛り込む事でウェディングを「自分ごと」化させる作りになっています。年齢別ウェディングは、より具体的に自分に置き換える事ができるカテゴリと言えるでしょう。

またこのサイトのニュースリリースで強調しているのが「現役ブライダルプランナーがライターとして参加」という点です。記事を読むユーザーはそれが正しいのかどうか判断つきません。

そのため最初にも書きましたが、「誰が書いているのか」「どんな肩書の人が監修しているのか」という点をきちんと伝え、安心できる内容ということをアピールしたいものです。

次は、岡山で長くつづくお酢のメーカーが立ち上げたオウンドメディアです。

コンセプトを明確にしたオウンドメディア 2

ウヅラちゃんが教える!お酢のちょっと良い話
URL)http://udurasu.sub.jp/

テーマとしてはお酢の効果や健康、美容法、それに自社商品のウヅラ酢を使ったレシピの紹介などになっています。

このサイトからは2つの情報発信の仕方を学ぶことができます。

まずは独自のマスコットキャラクターを作っての情報発信を行っている点です。こうしたキャラクターを使うのは、印象に残ります。

次にデザインについてです。
確認いただくとわかりますが、それぞれのページでデザインが考えられています。
記事中心のオウンドメディアは更新性を考慮して CMSで作られるケースが目立ちますが、同じようなデザインになっているサイトが増えています。あるいはデザイントレンド、スマホでのレスポンシブ対応がしやすいという事で、カードレイアウトになっているケースもあるでしょう。ユーザーエクスペリエンスの観点では、同一デザインで慣れさせるという一般的な考えもありますが、もしかしたら新鮮味がなくなるかもしれないという不安もあります。

多くのオウンドメディアが立ち上がっている昨今、デザインに工夫を加えるというのも大切なポイントになっているのでしょう。

質の高いコンテンツに対するGoogleの対応は?

コンテンツの重要性が強く認識されるようになったのは、 Googleが質の高いコンテンツを高評価する、という傾向が強くなったからでした。昨年の後半に大手キュレーションメディアが問題になったのは、質的に問題があるサイトが Googleの検索上位になってしまったからでした。

それに対して Googleはどういった動きをしているのでしょうか。

日本語の高品質記事の評価をアップデート

Googleはウェブマスター向け公式ブログで、 2017年 2月に入り日本語検索での質が高い記事を検索上位に表示させるためのアルゴリズム更新を行った、というアナウンスをしました。

日本語検索の品質向上にむけて
URL)https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/02/for-better-japanese-search-quality.html

内容的に目新しいものではなく、これまでと変わらず「質の高い記事は上位表示させ、低いものは順位を落とす」というものです。

ポイントを敢えて言えば、「日本語検索」としている点です。忘れてしまいがちですが Googleはアメリカ、しかもグローバルに展開しているサービスで、日本はその一部に過ぎません。問題はその一部である日本語は複雑で独自のロジックが必要となるケースが多々ある点です。Googleは今回のアップデートで日本語に対して特別な処置を施したということです。

この動きは継続していくとの事ですから、今運営、企画するサイトに低品質の記事がある場合は早々に見直すべきですし、今回ご紹介したような企業のようにしっかりとした独自性を持ったコンテンツの提供に力を入れていくべきでしょう。

内容についてはタッチしない

以前から公言されていますが、 Googleは記事内容のチェックをして検索順位を決めていません。その方針は今後も変わらないようです。

しかし検索アルゴリズムに関係ある・なしに関わらず正しい情報を提供するのはメディア運営者の責任ですから、自分たちでしっかりとしたポリシーを持って運営していくことが重要なのでしょう。

統合的マーケティング・アナリティクス戦略に必要な7つのステップ

RECENT POST「マーケティング全般」の最新記事


【国内事例】コンテンツマーケティング成功のポイントを探る
統合的マーケティング・アナリティクス戦略に 必要な7つのステップ

RANKING人気資料ランキング

RECENT POST 最新記事

ブログ購読のお申込み

RANKING人気記事ランキング