今知っておきたい、ビッグデータ活用の基本からコンテンツマーケティングにおける活用まで

 2020.04.15  Marketing Intelligence

2010年ころから徐々に露出が始まり2013年にはバズワードに、そして2016年現在もなおビジネスシーンで重要視されているビッグデータ活用は多くの企業にとっての課題の一つでしょう。ビッグデータ活用により業績アップしたという事例が数多く報告されているので、各企業が注目する理由も頷けます。

しかし、実際にビッグデータを上手く活用出来ている企業はそう多くはないようです。調査会社であるガートナージャパンの調査によると、ビッグデータに関心を示している企業は30%以上であるにも関わらず、活用出来ているのは6%に留まっています。

その最たる原因は「ビッグデータの活用方法が分からない」ということ。皆さんの企業でもビッグデータへ取り組む姿勢はあるものの、活用方法が分からずデータを持て余しているというケースが珍しくないと思います。

そこでここでは、ビッグデータの基本的な知識からコンテンツマーケティングにおける活用などを紹介していきます。

ビッグデータとは

ビッグデータとは定義が非常に曖昧なことから活用の難しさに拍車をかけています。「自社のビジネスモデルにおいてどんなデータを活用すればいいのか?」が不明確なために活用しきれていない企業が多いんですね。しかしそもそもが曖昧なので、実はそこまでデータに対して気負う必要はないのではないでしょうか。

総務省の定義によると、ビッグデータとは「事業に役立つ知見を導出するためのデータ」としか定義されていません。つまり、経営戦略やマーケティングに有用なデータならば全てビッグデータと言えてしまいます。

ビッグデータが注目され出してからデータがさも崇高なものであるかのように捉えられ、活用の敷居を高めてしまっています。批判を恐れずに言うとデータは一部だけを見ると実際ガラクタのようなもの。そのガラクタの中から「なんとか使えそうなものを探す」というのが本来のビッグデータ活用なのです。

こうして考えると、とっつきにくそうなビッグデータ活用が多少身近に感じられるのではないかと思うので、まずは意識改革から始めましょう。

米ガートナー社の定義

もう一つ、調査会社である米ガートナー社ではビッグデータの定義に「3V」を用いています。この「3V」とは「Volume:量」「Velocity:速度」「Variety:バラエティ」の3つの頭文字を取ったものです。

Volume:一定量以上のデータ量

Velocity:迅速なデータ入出力

Variety:豊富なデータタイプ・範囲

上記いずれか(あるいは全て)に該当するデータビッグデータということですね。

総合的に言えることは、ビッグデータとは各企業のビジネスモデルによって対象が異なり、「Volume:量」「Velocity:速度」「Variety:バラエティ」のいずれかに該当する経営やマーケティングに有用なデータと言えます。

ECサイトならカスタマーの購買履歴やサイトへのアクセスデータ、都市開発ならユーザーの位置情報など実に様々です。なので、固定概念に囚われず自社のビジネスモデルから得られる幅広いデータ群をビッグデータとして捉え、活用して頂きたいと思います。

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ビッグデータを活用するために

ビッグデータ活用のためには、必要最低限準備すべき3つの項目があります。

データ

データなくしてはビッグデータ活用は始められませんね。膨大な量かつ豊富なバラエティを持つビッグデータを活用するためには、基本的にDWH(データウェアハウス)を構築する必要があります。DWHとは基幹業務システムから得られるデータを蓄積・整理し、ユーザーの必要性に応じて迅速にデータを抽出するためのシステムです。また、最近ではデバイスからデータや画像・映像データなど絶え間なくこのデータウェアハウスへストリーミングしてくること(いわゆるIoT)も考慮に入れる必要がでてきています。以前までのDWH構築は自社サーバを設置して導入するのが当たり前でしたが、最近ではクラウドによる提供が盛んであり情報システムリソースの不足している企業でも気軽に導入出来るようなりました。

ツール

次に、蓄積・整理したビッグデータを分析するためのツールが必要となります。分析ツールの種類は多岐に渡り、「データマイニングツール」「OLAP分析ツール」「レポーティングツール」など目的に合わせて選択する必要があります。(もしくは複数を包括したツール)また、コンテンツマーケティングにおけるビッグデータ活用では、HubSpotのようにデータ管理から分析までワンストップで実現するマーケティングプラットフォームも存在します。

リテラシー

最後にビッグデータに対するリテラシーですが、これはビッグデータを活用するために必要なデータ分析の知識があることはもちろんのこと、何よりも“データを重視する姿勢”というものが必要になってきます。

よくあるのが、ビッグデータを分析して導かれた結果に対し「今までの経験からこの結果はおかしい」「これは自社のやり方に適していない」など、これまでの経験則や会社の風土によりデータを真向から否定するという行為です。

これではビッグデータ活用の意味はなく、結局は権限を持った人物の発言によって今後の方針が決まってしまいます。ビッグデータを活用するためにはマーケターはもとより、経営者や役員など権限を持った人物ほど“データを重視する姿勢”が必要です。

以上「データ」「ツール」「リテラシー」はビッグデータ活用において必要最低限準備すべきものです。「データ」「ツール」に関して言えばシステムを導入するだけなのでさほど難しいものではありません。

重要かつ難しいのは「リテラシー」であり、これは経営やマーケティングに関わる人物がしっかりと同じ意思を共有しておく必要があります。

ビッグデータが活用出来ていないという企業ではこの「リテラシー」が欠けている可能性が高いので、今一度自社のビッグデータに取り組む姿勢を考え直してみるといいでしょう。

コンテンツマーケティングにおけるビッグデータ活用

近年各企業がこぞって展開しているコンテンツマーケティングにおいても、ビッグデータの活用は盛んです。前述したようにHubSpotなどデータ管理から分析までワンストップで行えるシステムの登場により、コンテンツマーケティングのビッグデータ活用が加速しています。

ここでは実際にどのように活用されてるのかを紹介していきましょう。

認知度の向上

サービス・商品の認知度向上を、コンテンツマーケティング最大の目的として設定している企業も多いのではないかと思います。ビッグデータを活用して認知度を向上させるためには、まずWeb解析ツールを用いてユーザーのトラフィックを分析する必要がありますね。

各経路ごとの流入率、ユーザーの属性、トラフィックの多い曜日・時間帯などそれぞれを分析することで、どこに比重を置いてマーケティングを展開すれば認知度向上に繋がるのかが見えてきます。

コンテンツを届けるべきターゲットに適切なコンテンツを発信していくことで、効率的に認知度を向上させることが可能です。

CV(コンバージョン)達成

会員登録や資料ダウンロードなどコンテンツマーケティングにおけるCVは各企業様々ですが、いずれにせよビッグデータを用いてCV達成を実現することが可能です。例えば過去のCV達成に至ったユーザーの行動履歴がデータとして蓄積されていれば、適切な動線引きを行うことが出来ます。また、コンバージョン後も顧客化したのか、顧客化している場合にはどのような施策からコンバージョンしたのかなどの把握ができます。つまりベストプラクティスを導き出すということですね。

また、CVには至らなかったユーザーの行動履歴を分析することでなぜ離脱してしまったのかなど問題点や課題点を明白することが出来ます。こうして改善を繰り返してくことでCV達成に繋がっていくことでしょう。

既存ユーザーのロイヤリティ向上

コンテンツマーケティングにおけるロイヤリティとは、企業に対するユーザーの愛着心のことであり、どれだけその企業のファンであるかということになります。ロイヤリティが高ければ高いほどビジネスチャンスは増え、効率的に収益を得ることが出来ますね。

既存ユーザーのトラフィック追うことで、ユーザーが求めているコンテンツを把握しファンになるよう誘導することが出来ます。

以上コンテンツマーケティングにおいてのビッグデータ活用ですが、実際は考え方一つで様々なシーンに活用出来ると思います。柔軟な考えを持って活用の取り組むといいでしょう。

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今後のビッグデータ活用を予測

2016年現在では、ビッグデータというワードを知らない人はほぼいないというほど浸透しています。しかし、冒頭でも述べた通りビッグデータを活用出来ている企業はわずか6%ほどであり、国内における活用はまだまだと言えます。

今後ビッグデータでは各企業において「どのように活用していくか?」が最も大きな課題となるでしょう。他社のビッグデータ事例を参考に真似るのではなく、自社独自のビッグデータ定義を持ち活用方法を見出すことが何よりも重要となります。

特に2020年に東京オリンピックを控え、同年の訪日観光客数は3,000万人に上ると推測されています。ここでビジネスチャンスを掴むのは、恐らく現段階でビッグデータを活用出来ている企業でしょう。

また、多くの企業がそれを理解しているかと思うので、今後数年で国内のビッグデータ活用は急激に成長すると予測出来ます。

まとめ

ビッグデータ活用は、上手く運ぶことが出来れば間違いなく自社にとって利益をもたらすものとなります。まずは基本を押さえ自社独自のビッグデータ活用を見出していくことが大切です。

また、目的に合わせて最適なシステムやツールを選択することも非常に重要です。各企業のビジネスモデルによって相性の善し悪しがあるので、しっかりとした選定基準を持ってシステムやツールを選定する必要があります。より確実に成功させるために、システム導入のコンサルティングを依頼するのも一つの手ですね。

本稿が今後ビッグデータ活用に乗り出す企業にとって、成功への手助けとなれば幸いです。

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