モバイルファーストインデックスがついに開始!結果検証のご報告と最新Google情報

 2020.04.15  Marketing Intelligence

いよいよGoogleの「モバイルファーストインデックス(MFI)」が動きを見せ始めました。この記事では2018年4月の現時点での動きを過去のデータと比較します。加えてMFI以外の検索エンジンの重要な変化について解説してみたいと思います。 

モバイルファーストインデックスを復習(MFI)

まずは、モバイルファーストインデックスとは何だったかを今一度押さえておきましょう。

  • これまでGoogleはパソコン(デスクトップ)用のWebページをクロールし、インデックスとランキングの決定をしてきた。
  • それがモバイル(スマホ)用のWebページに切り替わる。
  • つまりスマホ用のページが評価対象になる。
  • パソコンからの検索でも、モバイル用ページの評価が反映される。

数年前からGoogleがスマートフォンに重きを置き始めているのは、明白でした。インタフェースもスマホに最適化、さらにリスティング広告の表示でサイドの掲載が無くなるなどです。

モバイルファーストインデックスの理由について、「主にモバイル ユーザーが探しているものを見つけやすくする」(Googleウェブマスター向け公式ブログより)というのも明示されています。

これまでフロントの対応を進めていたのが、裏側のデータと仕組みもモバイルにシフトさせるというのがモバイルファーストインデックスと言えるでしょう。

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MFI 対応すべきことの要点

 モバイルファーストインデックスに際しては、Googleがどういった対応をおこなえばいいかを詳細に掲載しています。重要そうな箇所、よく使われそうなものに絞って紹介していきます。

①デバイスが違っていても、ページ内の要素は同じにする。

パソコンとスマホ用でページが異なる(htmlが違う)場合です。これにはURLそのものが違う、URLは同じだが動的にページが振り分けられるという、二つのパターンがあります。

もしページ内の要素がまったく同じで、スマホ用に最適化された状態になっているならば、対応の必要はありません。むしろモバイルフレンドリーなページが用意されているので、プラスの評価になるでしょう。

問題になるのは、パソコン用とスマホ用の要素が異なるケースです。多いのは、スマホ用ページの情報が少ないという場合でしょう。

パソコンに比べてスマホの画面は小さいので、以前は要素を削るということをしていました。これはガラケー時代の作り方といえますが、ユーザーにとっては「パソコンにあったはずの情報が、スマホにはない」「見たい情報が入っていない」という不満となります。

デバイスに関わらず、同じ体験ができるというのが大切です。

特にスマートフォン初期の作成されたページや、ECサイトにこうした要素が違うケースが見られるので注意が必要です。デバイス間で異なるページ(異なるhtml)の場合、同じ要素を入れる対応はきちんとしておきましょう。

②クローラーに伝わる記述も必要。

ページ内の要素を同じにするというのは、ユーザーが目視できるので理解しやすい対応です。

しかし検索エンジンに対しては、それだけでは十分な対応とはなりません。クローラーが認識できる、「構造化データの更新」「メタデータの同期」といった対応も必要です。

これらは実制作者と確認を取りながら、進めていきましょう。 

さて①と②を見ると、レスポンシブに関するものがありません。レスポンシブは要素もソースも同じなので、基本的には対応することがありません。

Googleはレスポンシブ以外にスマホ用のURLが別である場合、動的に振り分けがされる場合のいずれでもモバイルフレンドリーになっていれば大丈夫というのを以前からアナウンスしています。

しかしモバイルファーストインデックスに直面すると、レスポンシブの方が有利という印象は否めません。ただ「これを機にレスポンシブにしないといけない」というわけではありません。

他の方法であっても、きちんと対応していれば問題ないことはよく認識するようにしましょう。

現状の変化を確認

 以前このブログで「SEO:パソコンとスマホの検索順位の違いを検証」という記事を掲載しました。

いくつかのキーワードを使いパソコンとスマホでの検索結果、上位表示されるページの傾向を検証する内容でした。

モバイルファーストインデックスの開始がアナウンスされ、この時に取り上げたキーワードについてどんな変化が起こっているのか(あるいはおこっていないのか)を、再び見ていきましょう。

キーワード:TOEIC 勉強法

「TOEIC 勉強法」パソコンの検索結果:

現状の変化を確認 1

「TOEIC 勉強法」スマホの検索結果:

現状の変化を確認 2

 パソコンとスマホでは、上位はまったく同じ結果になりました。肝心な以前からの変化ですが、まずは1番目のWebページが異なりました。

今回1番目に表示されたページは、以前はなかったものです。また以前の1位のページは、タイトルや名前が変更されていました。

それより下の順位でも出てきたページ、消えたページというのがいくつかあり、順位変動が起こっている印象です。

 

もちろんモバイルファーストインデックスの影響ではなく、他の要因により順位変動が起こった可能性もあります。

ただモバイルファーストインデックスの開始がアナウンスされ、いくつか大きな順位変動の報告もありますので、そうした情報も考えると気になるところです。

キーワード:クレーン 性能表

モバイルフレンドリーの対応が多くされている一般向けページに比べ、パソコンからの閲覧が多くスマホへの最適化が進んでいないケースが多いBtoBの事例として、「クレーン 性能表」というキーワードでの検証もおこないました。

こちらの変化について、今の時点の検索結果ページを見てみましょう。

「クレーン 性能表」パソコンの検索結果

現状の変化を確認 3「クレーン 性能表」スマホの検索結果

現状の変化を確認 4

こちらに関しても、上位にあったページが1ページ目からいくつか消えているなどの変化が見られます。ただし上位ページがモバイルフレンドリーに対応されたかというと、そうではありません。

以前と同じパソコン用のページが表示されます。またPDFのページも、依然として多く出ます。

モバイルファーストインデックスのローンチがアナウンスされましたが「一斉にはおこなわない」というものでした。

業種や業界なども考慮して順次リリースしていくということですし、それはゆっくりのペースで進めるということです。そのためBtoBでスマホからの閲覧が少ないものについては、かなり後の対応になるのかもしれません。

ただしBtoBであっても、スマホからの閲覧が比較的多いケースもあります。

自身のサイトのアクセス解析を確認し、3割以上スマートフォンからのアクセスがあれば、モバイルフレンドリーへの対応を進めた方がいいかもしれません。

先に認識しておくべきこと

以前の検証と比べたところ、順位変動は確かに起こっています。ただしそれがモバイルファーストインデックスの影響とは言いきれないものがあります。

理由は、次の二つです。 

  • アルゴリズムが一斉に変わるわけではなく、順次導入は進められていく。
  • モバイルフレンドリーに対応したページがすでに多いので、これまでも上位表示されていたのはスマホに最適化されたページだったはず(スマホからの閲覧が少ないものは除く)。
  • そのためモバイルファーストインデックスが導入されても、極端な変化は起こりにくい。

Googleも慎重な導入を進めるというのを早くからアナウンスしていますし、実際に順位変動で大騒ぎになっている様子もありません。

サイト運営者が既にスマホの対応を多く進めていたため、ペンギンアップデートやパンダアップデートの時のような混乱も起こりにくいというのは確かです。

それよりもGoogle検索については、モバイルファーストインデックスではない次の二つの変化の方が大きいように思えます。

最近のGoogleの変化

①スマホ検索結果から、ページネーションが消えた。

ページネーションとはページの分割のことで、検索結果は1ページ目、2ページ目、3ページ目・・・とリンクでページが分かれていました。

そのためSEOでは、「1ページ目の上位表示」「1ページ目に表示できるように」というのが目安になっていました。

Googleのスマホ検索では、このページネーションがなくなり、「もっと見る」ボタンになり、ページ遷移をすることなく次の検索結果が表示されるようになりました。 

最近のGoogleの変化 1

最初に表示されるページの数は1ページ目があった頃とほぼ変わりませんが、体験は異なります。そのためユーザーが、これまでとは違う操作をするようになることも考えられます。

また下部にあったリスティング広告が、より自然検索の一部のようになったようにも見えます。下部の掲載は不利と言われたリスティング広告の運用法にも、影響は出るかもしれません。

最近のGoogleの変化 2

 

②スマホの検索結果に、サムネイル画像がセットで表示される。

こちらは導入自体は以前からされていますが、Googleのスマホ検索でキーワードによってはサムネイル画像がすべての検索結果に表示されます。

最近のGoogleの変化 3

テキストだけの場合に比べ、画像があるとクリックのテンションがアップします。

最適な画像が出ているか、画像の表示がされているかもチェックするようにしたいものです。

まとめ

この記事のポイント

  • モバイルファーストインデックスがローンチされたので、レスポンシブ以外でスマホ対応をしている場合は、対応の必要がないか確認を。
  • 導入は順次なので、大きな変化や混乱は聞こえてこない。
  • モバイルファーストインデックス以前に、Google検索結果ページのスマートフォン表示の変化に注意しておく方が先決かもしれない。

Web担当者はアルゴリズムの変化の方に目がいきがちです。

ただ通常の検索結果ページの変化など、ユーザーにとってより身近なものについてチェックしておくと良いでしょう。

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