上位表示されるコンテンツはユーザーニーズを満たしているのか?SEO検証してみました!

 2020.04.15  Marketing Intelligence

コンテンツマーケティングは、Googleなどの自然検索でそのページを上位表示させてアクセス数を増やすという大きな戦術です。インバウンドマーケティングにおいても「見つけてもらう」一番最初のフェーズであり、検索結果の上位表示は必要不可欠な施策と言えます。

コンテンツを検索結果で上位表示させるために大切なことは、Googleの価値観をコンテンツに入れ込むことに他なりません。つまり「ユーザーニーズを満たす」質の高いコンテンツの提供が大切です。

それでは実際に自然検索で上位表示されるページは、ユーザーニーズを満たす内容になっているのでしょうか。今回はユーザーニーズを満たすコンテンツがSEOに有効なのかを検証して見たいと思います。


はじめに

暮らしの中で一般的に検索される、「敷金」「床暖房」という二つのキーワードで実際に検証してみました。(理由は個人的な問題で恐縮ですが、家が寒くそろそろ引越しを考えているからです

検証方法ですが「敷金」「床暖房」という単ワードでGoogle検索してみます。

スマホでのネット利用が増えているため、一般的には複合ワードより単一ワードでの検索が増えています。 

メインはユーザーニーズが反映されているかどうかの検証ですが、SEOはテクニカルな部分も大切です。

ごく一部の要素ですが、「Titleに検索キーワードが入っているか」「ページ内の検索キーワード含有率はどれくらいか」「コンテンツ記事の大よその文字数」も一緒に調べることにします。

本来であればスマホ検索をメインにするべきかもしれませんが、MFI(モバイルファーストインデックス)がまだ本格始動していないため、今回はパソコンでの検索としています。

上位の検証 

キーワード:敷金

まず「敷金」での検索です。

不動産分野は大規模サイトがあるため、大規模サイトのコンテンツの出現が予測されていましたが、東京の不動産会社のコラムが上位表示されました。

キーワード:敷金

検索結果:敷金ってどういうもの? 8つのポイントで簡単に理解! | 暮らしっく不動産

URL:https://www.kurachic.jp/column/517/

  • Title内のキーワード:あり
  • ページ内のキーワード含有率:3%
  • 記事の文字数:約2,700

Googleの関連検索では、次のようなキーワードや組み合わせが出てきました。

「敷金」の関連検索キーワード

敷金 礼金

敷金 返還

敷金診断士

敷金 仕訳

敷金 ガイドライン

敷金トラブル

敷金 保証金 違い

敷金 勘定科目

敷金 消費税

駐車場 敷金

「礼金」や「返還」など、納得できるものが多いですね。

QAサイト、Yahoo!知恵袋でどういった質問がされているかを見ると、「返還」「トラブル」「礼金との違い」「ハウスクリーニング」といった質問がやはり上位に来ました。

検索の関連語とかなり一致しています。

では「敷金」での検索1位だった「暮らしっく不動産」のコンテンツ内容に、これらの要素が含まれているか見ていきましょう。

このコンテンツの構成は「敷金とは何か」に始まり、「返還」や「トラブル」についての記載もあります。さらに「消費税」や「保証金」についても触れられていました。

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またYahoo!知恵袋で質問があった「ハウスクリーニング」との関わりについても、比較的多めの記述がありました。

関連検索として出て来た「敷金診断士」や「ガイドライン」といったものがやや専門的な点を考慮すると、一般的なユーザーの検索ニーズはかなり満たしていると言えそうです。

ただ本文中には「礼金」というワードは使われていませんでしたが、コンテンツ内で紹介されている関連記事のタイトルには多く使われていました。

記事内だけでなく、関連コンテンツで取り上げるのも効果的な手法なのでしょう。

なお「敷金 返還」や「敷金トラブル」といった複合ワードで検索した時もこのコンテンツが上位表示されるかというと、そうではありませんでした。逆に大きく順位を落としています。

このことから「絞り込まれたニーズ」と「漠然としたニーズ」に効くコンテンツは必ずしもイコールではない、ということが見えてきます。 

キーワード:床暖房

次は「床暖房」で検索してみます。

検索結果 1位表示はエアコンの大手メーカーであるダイキンの床暖房製品ページでした。2位は東京の床暖房パネルメーカーのコラムでした。 

キーワード:床暖房

検索結果:床暖房の種類とコスト比較/床暖房 施工会社/エコキュート床暖房【富士環境システム】ヒートポンプ式床暖房/オール電化床暖房
URL:http://fek.jp/select/hikaku.html

  • Title内のキーワード:あり
  • ページ内のキーワード含有率:5%
  • 記事の文字数:約2,200字 

関連検索として出てくるのは、次のようなものです。

「床暖房」の関連検索キーワード

床暖房 ガス代

床暖房 比較

床暖房 価格

エコキュート 床暖房

蓄熱式床暖房

床暖房 リフォーム

床暖房 カーペット

床暖房 費用

エコジョーズ 床暖房

「比較」や「料金」に対するニーズが高そうです。Yahoo!知恵袋の質問を見てみると、「実際の導入」に関するものが多く出て来ました。こうした観点から、先に紹介した床暖房のコラムを見ていきましょう。

記事タイトルには「種類」と「コスト比較」が出てきます。内容も床暖房の種類の解説から始まってコスト比較へ続きます。ここで「ガス」や「エコキュート」に対してのコスト比較もあります。記事はその後「選び方」も入っています。記事タイトルにある情報に加え、実際に床暖房の導入を考える際に欲しい情報です。

なおこの記事は次の記事への誘導リンクはありますが、関連記事などの情報は置いていません。コンテンツ内で回遊を高める誘導がどれくらい効くかに対しても参考になる構成です。

またこの記事は、「床暖房 比較」「エコキュート 床暖房」といった組み合わせでも上位表示されます。表などを使い分かりやすく情報を伝えている点もプラスに働いているのかもしれません。

2ページ目以降に表示のコンテンツと比較

さてこれまでは「敷金」「床暖房」というキーワードで、上位表示されているコンテンツの検証でした。ここからは同じキーワードで検索結果 2ページ目以降に表示されているコンテンツについて確認して見ましょう。

なおここからは具体的なページURLは記載せず、検証内容だけをお伝えする形にします。

まず「敷金」についてですが、検索結果の2ページ目以降にも良質そうな記事コンテンツがいくつか出てきます。内容的にも「トラブル」「返還」などをテーマにし、ユーザーニーズに応えられているようです。 

それらのコンテンツについて、ページ内のキーワード含有率を見てみましょう。

「敷金」「床暖房」キーワードでの検索結果 2ページ目以降のキーワード含有率
検索結果 コンテンツA 3%
検索結果 コンテンツB 3%
検索結果 コンテンツC 1%

上位表示の暮らしっく不動産のコンテンツも3%でしたから、そう大きな乖離はないようです。

検索結果コンテンツCのように1%の含有率というコンテンツもありましたが、他より順位が大きく劣る訳ではありません。数パーセントの含有率でSEOの成果が上がる、というのはもはやナンセンスな話なのかもしれません。

また文字数も2,000字未満から4,000字近いものまで、いろいろです。記事コンテンツを制作する際は文字数についても気になると思いますが、それだけで大きなアドバンテージにはならないようです。

2ページ目以降で気になる点をご紹介します。

上位表示と2ページ目以降のコンテンツの違いは網羅性ではないかと思われます。2ページ目以降は、「返還」「トラブル」という絞り込まれたニーズのものが目立ちました。

「敷金」というさまざまなニーズが想定される単ワードに対し、「返還」や「トラブル」などテーマを細かく絞り込んでしまうと、1ページ目の上位表示はされにくいのかもしれません。

ただしテーマが絞り込まれている分、複合ワードでの検索は強い記事コンテンツもあるはずです。実際に2ページ目以降に出てきた数コンテンツを複合ワードを使って検索したところ、上位表示されるものもありました。 

パソコンがインターネットの主流だった頃は単ワードより複合ワードの検索が多いという傾向もありましたが、冒頭にもお伝えしたとおりスマホが多く使われるようになって、単一ワードを狙うコンテンツというものがコンテンツマーケティングではより効き始めている傾向があるのでしょう。

続いて、「床暖房」についても、検索2ページ目以降に出てくるコンテンツを調べてみました。

検索2ページ目以降に出てくるコンテンツのキーワード含有率が、45%と上位表示のコンテンツと遜色ないものが見受けられました。また、4,000字を上回るという、文字量が非常に多い記事コンテンツもありました。

これらのコンテンツが上位表示のコンテンツに比べて劣るのは、ユーザーニーズを網羅しきれていない事が一因なのかもしれません。例えば「コスト」について非常に良質そうな記事も、実際の関連検索で出てくる「ガス」や「エコキュート」との比較までは網羅されていませんでした、

ユーザーが何と比較したいかまで捉えていると、さらに上位を目指せるのかもしれません。

SEOにおいて用語集は今でも有効なのか?

さて最後に、少し意地悪な検証もしてみました。思いきり下位にある記事コンテンツから、気になるものをピックアップしてみました。以前SEOの手法として流行った「用語集」コンテンツですが、かなり下位の表示でした。しかも大規模サイトが運営しているものです。Googleがナレッジグラフの進化や簡単な用語の意味を検索画面で返せるようになっている今、用語集という手法ではユーザーニーズは満たしにくいのでしょう。

SEOにおいてQA(よくある質問)は今でも有効なのか?

用語集と似た形で、コンテンツを増やせる手法として流行ったQAですが、こちらも下位に出てくる方が目立ちました。浅い情報では、SEO対策にはならないようです。

見出しタグなどの内容、構造が滅茶苦茶だとやはりダメ

一見良さそうなコンテンツなのに、どこに不備があるのか・・・と見ていたら、見出しタグの付け方が滅茶苦茶でした。

個人的にはHTML5になったので見出しタグが複数出る事をNGとは考えていませんが、記述内容が本文と無関係のものなどの場合は、やはり評価が大きく落ちそうです。

まとめ 

今回検証した中で見えてきたのは、次のような内容です。

  • コンテンツ内のキーワード比率で、大きな差は生まれない。
  • 同じく記事の文字数でも、差は生まれていない。
    ※ただし極端に少ないものは、そもそもユーザーのニーズに応える内容になってないためNG
  • 昔流行った用語集やQAといった手法は、今や効果はほとんど無し。
  • 複合ワードでは上位表示されるコンテンツも、単一ワードだと下がる場合が多い。
    現在はスマホで単一ワード検索が多くなっているので、これで上位表示させられるかがカギ。
  • ただし戦略的に複合ワードを狙う。単一ワード、複合ワードの両方で上位表示を狙える大量の良質な記事を提供できる場合は、それもOK
  • 単ワードで上位表示を狙うなら、ユーザーニーズを満たせる網羅的な内容にする必要がある。

ページタイトルの付け方やサイト構造といったテクニカルな点はもちろん大切ですが、ユーザーニーズを捉え、それを網羅できる記事を提供するのがやはり大切なようです。

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